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2010年8月6日〜8日

北穂高滝谷ドーム中央稜

ACCO:タケさん

北アルプスにクライミング計画を立て、この週末、タケさんと二人で行ってきました。
天気にも恵まれ、とても快適な登攀でした(´∀` )

1日目、入山日で涸沢までとし、のんびりビールで乾杯しました。テントを設営し、そそくさと就寝し、明日に備えます。

2日目、朝4時半に涸沢のテン場を出発し、北穂高に向かいます。

北穂高小屋に到着し、ご主人に取り付きまでの説明してもらいました。
取り付きまでは1時間半ほど。3尾根にある懸垂下降点を一発で見つけられず、
若干下りすぎてしまいましたが、振り返ると尾根沿いにしっかりした支点を確認
できました。ゆっくり尾根沿いから離れず注意してみていれば、迷うことは無いです。
25mの懸垂で数十mの踏み跡をたどって取り付きにつきました。
取り付きには1パーティいましたが、後続はいないため、のんびりゆっくり準備します。


取り付きへの懸垂下降

1ピッチ目
いよいよ滝谷の登攀開始です。今回はすべてリードを譲ってもらいました。
下部は快適で、すいすい登っていきます。

 


1ピッチ目下部

しかしながら上部のチムニーではザックが邪魔をして苦戦。
さらにチムニーをよじ登り、左のフェイスからまわってチョックストーン上で切ります。
もう少し延ばすと安定したテラスにも支点があるので、少々もたつきながら切りなおして
セカンドを確保。


1ピッチ目上部チムニー

2ピッチ目
リッジからカンテを登ってスラブを直登。フリーのゲレンデのように
残置ハーケンは豊富にあり、高度感も感じるピッチで、僕にとっては
結構ストレッチなピッチでした。
若干苦戦しつつも最後はガバを取って終了。トポではXとありますが、
確かに少々辛かったです;;


2ピッチ目

3ピッチ目
これはコンテで十分ですが、肩がらみで。

4ピッチ目
今回、一番苦戦したピッチ。左のチムニーは少々ランナウトするので敬遠。
正面の凹角直登、フェイスから最後は板状のチョックストーンをつかんで
レイバックでフィニッシュ。
フェイスでは思いきれず、右往左往して大苦戦。タケさんの数十年前のトポでは
V級となっておりましたが、どうやら右側凹角から攻めていたようです。
他のトポでもWとありましたが、Xくらいあったのではないかと思うくらい辛め。
余裕がなくてホールドを探しきれなかったかな。。。(´・ω・`)


4ピッチ目

5ピッチ目
トポにはWとありますが、とても快適に楽しんで登れました。
凹角を詰めてハングを右に巻いてフィニッシュ。それまでのいっぱい
いっぱいのクライミングと異なり、このまま登り続けていたいくらい
爽快でした。
ピッチグレード的にもV級くらいかと感じます。


5ピッチ目

今回はすべてリードを譲ってもらったので、登り切った充実感はかなりのものです。
昨年は雨天断念でしたが、またとない天候の中で快適なクライミングができて満足
でした。


ドームの肩で槍をバックに。

3000mの稜線に抜け出る、バラエティに富んだルートである滝谷ドーム中央稜は、
機会があればまた登りたいです。
今回は山の大きさに飲まれたところもありましたが、 次はもう少し余裕を持って
うまく登れると思う(たぶん・・。)


滝谷ドーム(右スカイラインの向こう側が中央稜)

振り返ると、切り立ったドームに、先ほどの登攀の快感が蘇ります。
途中でゆっくり食事をしたり、もたつきながらの登攀で、4時間くらい壁にいました。


北尾根

北穂高の南稜を下る途中に前穂高北尾根がピークを連ねています。取り付きまでも
雪がしっかりつながっているのがよくわかります。


1000円元気セット

下山後、登攀を記念してビール&おでんとバナナという、ひどい組合せでプチ宴会。(´∀` )
しかし、このチクワが100円とは、、、ちょっと切なくなりました・・・。
テンション高くなっていて、思わず頼んだのが失敗。。 (´・ω・`)


朝日に染まる稜線

次の日は、北穂東稜をスピード登攀の予定でしたが、滝谷の充実感の後に東稜
となると、少々テンションも上がらず、また、天候も少々すっきりしない感じなので、
のんびり下山することにしました。

今回、もっと登攀力をつけないと、壁の中での余裕もった行動につながらないため、もう少し
登り込まねばと感じました。それにしても、 大きい山のルートは気持ちよかったですねー(´∀` )

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