2008年10月25〜26日(土・日)
緊張してたのか興奮してたのか、眠りが浅く、突風で煽られるテントの音で何度か目が覚めました。
起床予定は3時でしたが、目覚ましがなる前に、人の気配で目が覚めました。
なんと、こんな深夜にもう山頂目指して登っている人がいるようです。男女二人でしたので、昨日槍沢ロッジで出会った方かな? 御来光を拝むにしろ、3時はちょっと遅いような。。しかも真っ暗な中で登らなければならないし、槍直下は結構きついから、無理じゃなかろうか。 そんなことを思っていると目覚ましが鳴り出し、起きて支度を始めます。
トイレに行って、ちょっと薄モヤの中周りを見ましたが、真っ暗すぎてヘッドランプをつけてのアプローチはちょっと難しそうに思われました。 朝ごはんの準備を始める時に、メンバーが外を見て「虫がいっぱいとんどる」といっていました。 僕も外に出たときに、ときどき光の中に飛んでくる何かを見ていたのですが、何か植物の種とか表皮とかそんなものかと思ってました。 そんなのーてんきな話をしながら、準備を進めます。
そんなとき、ポツポツとテントを叩く音が聞こえました。 そんなにはげしくは無いので、小雨っぽいです。 さっきまで降っていなかったのに。。
昨日天気を確認したときは晴れ時々曇りだったので、そのうち止むだろうとそのまま準備を進めます。 ポツポツというより、パラパラといった音。パラパラ。?
あらためて外を見ると・・
Σ(゜Д゜;)!
雪!!!!!!!!!
ありえねー!!!!!
その雪は止むどころか、ますますはげしく降ってきて、ついには・・・・
ババ平真っ白。撤収・・・。
なお降り積もる。。
ゆっくり慎重に降りていきます。。。 アプローチシューズ(ていうか、スニーカー)のため、滑らないように気をつけます。 昨日見た赤沢は白沢に。。白沢は真っ白沢に。。。うっすら見える白い赤沢山。。 槍見から正面に見えるとがったピークが真っ白に凍り付いてます。。 これ見て昨日はテンション上がったんだが・・。 この頃になると雪も少なくなり、積ってはいませんでした。 昨日の核心は今日も核心。。。 猿もお見送りしてくれたり。 カチコチの屏風岩。 立派な宿泊施設に生まれ変わった横尾山荘は涸沢から下山してくるひとで賑わってました。 涸沢も積って真っ白だったようです。 明神まで下ると観光客も増え、上高地に戻ると晴れを期待してきていたと思われる観光客がレストハウスでごった返していました。 今回、登れなかったのはとっても残念でしたが、北アの大きなクラシックルートを目の当たりにし、何度もルートの確認をしてそれだけでも満足でした。 次のチャンス(来年か?)を狙って、トレーニングしておこうと思います。 必要な行程としては、登攀で奥壁越えるまで、5時間、下降に2時間以上あることから、日の長い季節ならまだしも、この時期は最低2泊3日必要です。 また、支点は乏しく、ボロボロの部分があるため、取り付いた後、容易にエスケープは出来ませんので、上部でのエスケープを考えると、ハーケンも10枚くらいはあったほうが安心です。 参考までに今回の予定は、検討の段階で二転三転しましたが、 大スラブルート〜奥壁コル〜赤沢下降(正面壁トラバース) で状況により判断することにしてました。途中のエスケープも装備と時間で決めました。次の参考になりましたが、アプローチが少し悪いので、取り付きまでの詳細な確認は出来てませんが、時間に余裕がある状況でアタックしたいです。 今回の山行にあたっては、会の先輩の過去の詳細なカンペがあり、イメージも明確に出来てました。
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